「YOASOBI現象」が世界を席巻!第2次ジャポニスム時代の幕開け
「YOASOBI現象」が世界を席巻!第2次ジャポニスム時代の幕開け
1 @仮面ウニダー ★ :2024/06/10(月) 12:07:32.60 ID:N1E9uUIF
だが、国際投資アナリストの大原浩氏は、日本の「ガラパゴス文化」こそ、経済的武器になると強調する。
かつては日本の浮世絵が世界の美術に影響を与えたが、現在は日本の音楽ユニット「YOASOBI(ヨアソビ)」が
世界でヒットするなど、第2次ジャポニスム(日本趣味)」の時代が到来しているというのだ。
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「クール・ジャパン」という言葉は最近あまり聞かなくなった。しかし、それは決して国策の失敗ではない。
むしろ、日本がクール(かっこいい)ということが世界中に認知されたから、「ジャパン」という言葉が、
かっこよさの象徴となったといえる。
そのかっこよさを世界に知らしめたのが日本のマンガ、アニメ、ゲームなどである。
安倍晋三元首相が2016年のリオデジャネイロ五輪の閉会式でマリオに扮(ふん)して登場し、
世界を沸かせたことは読者もよくご存じのはずだ。
音楽分野でも「日本のかっこよさ」が認識されつつある。昨年、YOASOBIの「アイドル」が
米ビルボード・グローバル・チャート「Global Excl.U.S.」で首位を獲得したことが話題になった。
この「YOASOBI現象」を理解するには。音楽プロデューサー、山口哲一氏の鋭い分析が参考になる。
日本の音楽業界はそれなりに大きな市場だったため、日本市場での成功ばかりを考えていた。たまに「海外進出」と騒がれても、
結局は「海外に進出したという事実で(日本国内で)箔(はく)をつける」以上の意味はなかったという。
製造業において「日本品質」という武器を持ちながらも、「広告・宣伝」といった売り込みが弱いといわれたことと共通した現象である。
だが、人口減少が進むなかで、「本当の意味で海外を意識した活動」を行ったのがYOASOBIなのだという。
過去にも日本が注目された時代があった。マネ、モネ、ゴッホなどの画家が浮世絵の影響を受けていることは有名だ。
1862年の第2回ロンドン万博では日本コーナーが設けられ、67年の第2回パリ万博には幕府と薩摩藩、佐賀藩などが出展した。
73年のウィーン万博には明治政府が参加し、約1300坪の敷地に建てられた神社と日本庭園を含め、広範囲の出品を行った。
日本の寺社建築は、聖徳太子が招聘(しょうへい)した宮大工の1人が578年に設立した「金剛組」という現存する世界最古の
会社に遡(さかのぼ)る。日本文化は少なくとも1400年以上にわたって「独自のスタイル」を磨き上げてきたのだ。
世間では「ガラパゴス」と揶揄(やゆ)されるが、その「世界のどこにもない独自性」こそが、経済的にも「戦略的武器」になる。
ただ、「第2次ジャポニスム」の流れが形作られるなかで、経済的に成功させるには「非日本的手法」を取り入れる必要がある。
前出の山口氏によれば、「韓国の音楽業界は、徹底的にジャニーズ(当時)を始めとする日本の音楽業界を研究」したのだそうだ。
日本人の謙虚さは世界が憧れる美徳の一つだが、世界に売るためには少々のずうずうしさが必要に思える。
「誰も知らなければ誰も買わない」というのは否定できない事実である。
「ガラパゴス文化」を「非ガラパゴス的手法」で世界に広げることが、音楽業界にとどまらず、
日本の産業が目指すべき道ではないだろうか。
■大原浩
2024.6/10 06:30
https://www.zakzak.co.jp/article/20240610-Q4UHFU6P7FJT5A3HBJPPU7LISE/